樹海ドーム北ファームの耕作地は文字通り、大館ニプロハチ公ドーム(大館樹海ドーム)と獅子ヶ森(標高225m)に挟まれた農地を中心に展開しています。
大館盆地の中心を流れる長木川の支流である大茂内川からの水を水源としており、釈迦池や手代沼そして中池と豊かな自然水を貯えたため池を有しており、古くから自生している芦または葦(アシ、ヨシ)は地域の字名である芦田子の語源にもなっています。
この大茂内川は天然秋田杉(長木杉)の一大産地であった大茂内沢を流れており、5、60年ほど前は、切り出された山盛りの天然杉を大型トラックが代野の貯木場(現在の樹海体育館とその周辺)に土煙を揚げて運んでいました。
地域の長年の願望であった芦田子圃場整備事業(面積:約45ha)が平成24年からスタートし、およそ10年の歳月を経て令和3年3月に完成しました。
このほ場整備により、幾何学模様の未整備田が50aから1haの大型ほ場に生まれ変わり、効率のよい近代的な営農が可能となりました。
また、整備された圃場は全て地下灌漑設備を有しており、地下水のレベルを自由に変更することが可能となったため、必要に応じて田と畑の転換が容易にでき、今後の農業環境の変化にも対応可能です。