芦田子地区の手代沼ため池の畔に塞ノ神神社がある。(写真は鳥居と神社)
5月2日には、毎年開催される神社の祭典が開催され、大館神明社の神官様が塞ノ神神社に来られて神事が執り行われた。
さて、この塞ノ神神社はいつ頃建てられたものなのか?
神官様に訊いてみたが、何も資料は残っておらず不明とのこと。
祭典の準備をしていたところ、この神事に使用される三宝や火立等の神具を入れておく古い黒ずんだ木箱の長持ちの蓋の裏面に筆で書かれたものが目に留まった。(写真右端)
「蔓延元歳 御長持 御中 肝煎 彌四郎 庚申十月吉日」
とある。
蔓延元年は西暦1861年なので、明治維新6年前の江戸時代末期である。この神具一式の入った長持を当時の芦田子村肝煎であった彌四郎が旧暦十月の庚申の日に寄贈したということのようです。
少なくとも塞ノ神神社は江戸時代末期には存在していたようです。